紹介

年間売上げ3兆2000億円、競馬人口1000万人という数字は JRAやレジャー白書等に見られる数字である。
それから計算すると競馬をするつまり馬券を買う人間1人あたりの 馬券購入費は年間約320000円となる。
それだけの大枚に見合う、競馬の愉しみ方を皆さんはしておられますか?

私は競馬を愉しんでいる。
それは私が競走馬と言うものを知っているからである。
数年前まで私は競走馬の売買を生業としてきた。二十余年に渡り、日に十数頭から多い日には200頭以上の競走馬に接してきた。
馬を選ぶときの重要な要素として馬体、歩様、血統が上げられる。
背中の線、腹の線、脚の線から大凡の体形を見てとり、次に繋(球節と蹄の間の部分)の長さやその角度、飛節(踝)の具合、首差し(クビの使い方)などと体の部分々を細かく見ていく。馬選びを説明したいわけではないので、そうしたチェックポイントをここで細かく話すことはしないが、簡単に言うと体のバランスと血統の裏付けを検討し、走る可能性が高いと判断した馬を求めるのである。
ここで一つ私の経験から話しをさせて頂きたいことがある。馬券を買う皆さんがあまり気にしてない事柄に私たちにとっては重要なものがある。それは生産牧場である。馬体、歩様と言った外見と、距離適正・馬場適正(芝・ダート)を読める血統は馬を選ぶ重要な要素と話したが、何処の生産牧場で幼少期を過ごしたかが馬の先々までの体質を見極めるのに重要なのである。すなわち生産牧場も馬選びに重要なのである。
止めると言いながら馬選びの話を続けてしまっているが、このままでは消化不良なのでもう少しだけ話を続ける。肥えた土壌から芽生える栄養素のバランスに優れた牧草は、体質の強い仔馬をつくるのに不可欠である。運動で脚が腫れたり、心肺機能が弱く息があがる馬は体質が弱い馬に多い。弱い体質だと厳しいトレーニングを積むことが出来ないので素質があっても開花するまでに時間がかかり思う様な成績を残すことが出来ないケースが多々あるのだ。

職員専用窓口とは、エージェントの会談場所の一つである場所の通称である。私はある競走馬関連施設の職員専用の一室で話をすることが多かったのだが、情報の機密性を考え施設外で会談場所を持つ必要性があった。当時は職員専用と言う呼び名をした私的事務所であって、専ら競走馬の売買に関わるビジネスの場所であった。
私の盟友は競走馬社会各方面に存在する。馬主、生産者、調教師らが直接の商談相手であり盟友である。7年前私の盟友の一人が競馬サークルを離れ馬券教室的な要素を持つカルチャースクールを創設した。私も講師的な役割りでスクールに名を連ねた。その盟友がビジネスとしてさらなる飛躍を成さんと大規模な馬券予想会社を設立する際に私が引き継いだ組織が現在の職員専用窓口である。
現在の職員専用窓口はスタッフ5名の小規模な組織であるが、競馬サークル40年の経歴を持つスタッフを筆頭に皆それぞれその道で実績を残してきた者ばかりである。競走馬の情報の入手先は無いと言う所が無いと言える程で、それは海外においてもである。だからと言って闇雲に情報収集をしているのではなく必要な時にだけ必要な情報を得るようにしている。

私は馬産地で競馬場でテレビで競走馬を見ているだけで十分愉しめる。
馬券を購入すれば当然のことなのだろうが大半の馬券は獲れる。
ここでは上手く表現出来ないが馬券を獲ることだけが競馬の愉しみではない、それを皆さんにも知って頂きたい。競馬を長くしている方なら既に体感していることであろうが、一昔前の映像をテレビで見た際、あれからもう何年も経つのかあの時はああしていたんだ懐かしいな、などと思うはずである。それも競馬の愉しみかたの好例の一つではなかろうか。
ただし連戦連敗では愉しめるものではないし、素晴らしい競走馬、競馬から遠ざかることにもなるであろう。
要するにたまには馬券が当たるし損もしない。それでなくてはならないのである。
しかしながら一般の方々が競馬に勝つというのはなかなか難しいはずである。その理由を話したらまたまた切の無い長い話になるので割愛させて頂くが、簡単に言うと競馬の勝ち負けを決定する要素が非常に多くあるからなのである。それは競走馬個体の能力であり、性格であり、レースの賞金体系であり、クラス分けであり、等々である。

冒頭で問いかけた、競馬の愉しみ方を皆さんが知っており体感し得ているのならそれは素晴らしいことです。またそこまでは愉しめてはないが現状に満足されているのなら私は必要ないでしょう。たまに戦績でも見に来て頂けるだけでも光栄です。
競馬を愉しむきっかけの一つを見つけたい、そう欲する気持ちのある方は是非一度私とお付き合いをしてみてください。
皆さんが競馬を愉しめるよう心より願っております。
                                                                 2004年 夏




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